総コレステロール値を重視しているのは日本だけ!?【オカシイ日本の医療事情1】
今まではプロローグ、いよいよと本題の医療ビジネスに入ります。
私は医療従事者でもなく何のシガラミもないので、タブーにされつつある医療を取り上げて行きます。
お金を取られたならば、また稼げばいいや、で済みますが、人の命となるとそうはいきませんよね。
まずは「総コレステロール値」。
最近ではLDL(悪玉コレステロール)の方が心血管リスクとの相関度が高いので、WHOや欧米は医療ガイドラインに入れていません。
何故か日本だけが頑なに重視し続けています。
コレステロール値以外のリスクがない場合、管理目標値を総コレステロール値 240mg/dL未満としています。
しかし、総コレステロール値240-260mg/dLの人が死亡の危険が最も低く、総コレステロール値 280mg/dL以下なら死亡の危険は高くないというデータが出ています。
逆にコレステロ-ル値を200以下に下げると、かえって死亡率が上昇することが明らかにされました。
病気とされる総コレステロールの境界値はここ30年の間に徐々に下げられ、かつては250~260mg/dl以上だったのが、日本動脈硬化学会は平成元年以降、220以上を境界値、つまり病気としました。(最近は240以上。)
一方、日本人の平均コレステロール値は徐々に上昇し、「高コレステロール血症」とされる人が急増しています。
当然、コレステロール低下剤の使用量も急増することに。
現在、コレステロール低下剤市場のシェアのほとんどはスタチン剤が占め、日本では約3000億円市場と言われています。
この薬は将来起こるかもしれない脳卒中や心筋梗塞を予防するために飲むもので、長く、時には生涯服用し続けることになります。
つまり、飲まなくても良い薬を一生飲まされて、
医療と医薬業界を儲けさせているっていうこと!?。
by e-kassei | 2006-06-09 23:11 | 健康を考える